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珠氣鍼灸治療院

"気"とは🤔

”気”と聞くとマンガやアニメの世界だと身体の周りに纏っていたり、攻撃の手段に使われてたり、生命エネルギーとして書かれる描写が多いような気がします。そうした”気”の概念は一部は誇張して書かれている所もあるのですが、中国の武術や気功の視点から見るとあながち間違っていることではありません。

ただ、僕らが過ごすような一般的な日常においてだとそういった”気”の概念は、見ることもできないですし、実感することはできませんよね(-_-;)





僕らの様な鍼灸師が扱う”気”の概念は、オーラとか波の世界よりもっと具体的なものになります。


まず結論から言うと、鍼灸師が扱う”気”の概念とは、ものごとの性質を現したり、身体の状態を図る”ものさし”の働きになります。





例えば、脈診(両手首の橈骨動脈に触れて身体の状態を判別する方法)では、患者さんが問診で尋ねた症状に対して、治す力がどれだけあるのかを診るのですが、その治す力をというのを”正気”と呼びます。もちろんこの”正気”が多ければ、症状も早く治まりますし、予後も良いです。反対に”正気”が少なければ、病の勢いが強く治るまでに時間がかかったり、予後が悪かったりします。

脈診には、”正気”を診ることで、そういった人体に対して病への抵抗力を図る”ものさし”の役割があります。


ここで一番の問題は、この”正気”というものを脈診によってどのように感じ取っているかですね。それを語らなければ、脈診の”正気”というものが気”という概念に通じている事の説明にはなりえませんね。


脈診によって”正気”を診るというのは、”脈そのものの細かい現象”から情報を集めて治す力があるか判断することを指しています。


具体的に言うと、脈が大きくて、力強く、一定のリズムで打っている、それでもって適度な弾力がある脈というのは”正気”がある脈、つまり”病と戦う力”が有る脈です。

反対に、脈が細く、沈んで、触れにくく、リズムが不規則な脈というのは、”正気”が少ない脈、つまり”病と戦う力”が無い脈になります。





先程も述べましたが、”気”の概念とは、ものごとの”性質”を現したり、”ものさし”の役割を果たしています。それらを知るにはあらゆる現象から一定の法則を見つけだし、その動きを捉えることから始まります。これが紀元前から続く、東洋医学の臨床力とそれに結び付く”気”の概念になります。





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