top of page
検索
珠氣鍼灸治療院

【症状】動きの制限や痛み・しびれが現れる”痺病”

年明け前から肩や上腕部、足先までにしびれや痛みが現れるという患者さんが来られる機会がありましたので、そういった方へのの治療の捕捉として書かせてもらいますね。


ある日を境にして、朝起きた時に急に肩が挙がらなくなったとか痛みがしびれが現れる。肩以外にも足や腰の部位で現れたという患者さんが、いざ病院に行ってCTやMRIを撮っても原因がそこに映らなかったり、分からなかったりすることがある。


東洋医学では、そういった症状が重篤な脳や脊髄や循環器の異常に関わるものでない場合、「痺病」という病態として治療することがあります。





「痺病」って何?

「痺病」の「痺」は、「閉じる」とか「閉塞」するという意味があります。

東洋医学では、人体の生理活動は、経絡に中に流れている気血津液が各臓腑や組織にたどり着き栄養することにより健全に行えます。

「痺病」の状態になるとその健全な経絡の動きが「閉塞」してしまうため、臓腑や組織が気血津液によって栄養されづらい現象が起きます。それが痛みや動きの制限、シビレるといった症状に繋がるわけです。これが「痺病」の特徴です。


「痺病」になる原因

人体は、常に気象の影響をその身に受けています。その気象の影響に対して体は、無意識に対応して体内の環境を一定に保つ機能を備えています。

例えば暑い日に汗をかいて体表の温度を下げることで体温が上がらないようにしている。寒い日だと、毛穴を閉じて皮膚を固くし体温が外に漏れないようにする。乾燥している時は、汗や尿を外に出す量を抑えて体内の水分を保持しようとする。湿気ている時は、汗をかきづらいですが汗腺の働きを弱めて余分な水分を身体の中に取り入れないようにするといった気象に対する防御する作用が働きます。

「痺病」というのは、”労働による疲れ”や”飲食の不摂生”や”運動不足”により体に弱りが生じて、気象に対する防御作用が一時的に弱まり、主に”風”、”寒さ”、”湿気”といった気象の影響を患部が受けてしまったことで起きる病とされます。


「痺病」は、3種類

先程も述べましたが、「痺病」は”労働による疲れ”、”飲食の不摂生”、”運動不足”によって体の気象に対する防衛機能が低下し、患部に”風”、”寒さ”、”湿気”といった気象の影響を受けることで発病するとされます。

「痺病」は、大きく3つに分かれます。その理由は、症状が、風、寒さ、湿気といった気象の特徴と一致することからです。それぞれを「風痺」、「寒痺」、「湿痺」と呼びます。


次回は、その3種の「痺病」である「風痺」、「寒痺」、「湿痺」についてお話ししたいと思います。

閲覧数:11回0件のコメント

最新記事

すべて表示

発達障害

Yorumlar


bottom of page