肺という臓が憂い・悲しみの感情とどのようなつながりがあるのか。
まずは憂い・悲しみの感情について
憂うとか悲しむという感情は、内に向く感情になります。
よく悲しい時の感情表現を「シュン」とか「ションボリ」という言葉を使って表現しますが、内向きに気持ちが流れることを擬音で表現してます。
なので前述した、怒りや喜びの感情の働き方とは逆の方向に、憂いや悲しみの感情が向かうベクトルは「内側」に進みます。
肺の臓の動きを見ると、憂い・悲しみの感情と同じ性質の働きがあるということが分かります。
肺というのは、呼吸によりガス交換をする臓器ですね。肺の中の空気を外側に出す時は、肺を収縮させます。収縮するということは内向きに力が働いているということです。
昔の人は、肺の働きを鍛冶をする時に使う道具である鞴(吹子)に例えたりしました。
肺もこのように内向きに収縮させているわけです。
前述の肝は怒りを発散することで表現し、それに対して肺は、憂い、悲しみを収斂することで表現しているとされます。
悲しい気持ち、憂う気持ちは、内側に収縮する動き、肺のガス交換の動きも、内側に収縮させる動き、”心身一如”の関係でいうと、悲しみ・憂いという感情は、肺の働きと相通じているということです。
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