昔から”病は気から”という言葉がありますね。
この言葉は、”病は気の持ちようによって起こりますよ”という意味になります。”
気の持ちようというのは、つまり”気持ち”、感情のことです。
普段生活している中でどのような感情を抱くのかによって、その人の生活様式やスタイルが大きく変わります。
東洋医学で人体に影響を与える感情は7つあるとされています。
これを7つの情と書いて”七情”と呼びます。
それぞれ
怒り 喜び 思い 悲しみ 憂い 恐い 驚き
の感情になります。
そしてこの七情は、五臓にも影響を与えるから更に5つに配分されます。
肝は、”怒り”の影響を受け
心は、”喜び”の影響を受け
脾は、”思い”の影響を受け
肺は、”悲しみ”・”憂い”の影響を受け
腎は、”恐い”・”驚き”の影響を受けます。
適度にこれらの感情を発露させるのは健康の現れですが、どれかの感情ばかりの影響を受け続けると身体の弱りを生むきっかけになります。
だから”病は気から”という言葉が生まれるわけです。そういった昔の言葉は、東洋医学の影響を受けていて生活するうえでの戒めにもなっています。
最近ではコロナの影響により、精神的に乱れる傾向が強いのでぜひこう言ったことに気を付けながら自分を大切にし、そして他人への思いやりも忘れずに過ごしていきたいものですね。
※写真は、尾道の向島のお寺で撮りました。大切に育てられているせいか人なつっこい鯉です(^^)
次回はもう少し”七情”と”五臓”の関係についてお話ししたいと思います。
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