東洋医学の本などを読まれたことがあるようでしたら、「気・血・津液」という三つの言葉をご存じかもしれませんね。
「気・血・津液」のお話しは、以前お話しした「病になるしくみ」の内容の後述となるので続けてお話ししていきますね。
少し前回の内容の復習をさせてもらいます。
東洋医学で病気になるしくみは、まず体の生理的活動、生命維持を行っている「五臓」の精気(活動エネルギー)が弱ったところに、病因(気候環境、精神状態、飲食、労働、性生活、体質)がその弱りにさらに追い打ちをかけることによって病気が生まれるということでした。
なので病気を治していくには、治療と同時に病因によって体を弱らせてしまう習慣に気を付けることが望ましいということでしたね。
東洋医学で「気・血・津液」は、身体を構成し、栄養している三大成分と考えられています。この「気・血・津液」も互いにバランス関係があり、協力しあって人体の活動を支えています。
病のしくみの図では、内臓(五臓)の弱りと病因が重なってそれが病に繋がっているという大まかな流れを説明しましたが、
その際に体の中では「気・血・津液」のバランスが崩れることによって病気が発生するというメカニズムがあるんですね。
東洋医学の治療である鍼灸や漢方は、発生した病気に対して「気・血・津液」をバランスを整えて、内臓(五臓)の弱りを治めるというのが治療原則になります。
病になるしくみの中に「気・血・津液」のバランスが具体的に関わっているという内容でした。
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