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珠氣鍼灸治療院

身体の陰陽

更新日:2021年10月26日

今回は人の身体の陰陽がどのように働いているのかを説明していきたいと思います。


身体の”陽”の働き

自然界では、昼間は太陽の働きによって陽の性質が多くなるという事でした。

自然界の動きに隷属している人間もその陽の性質を多く受けています。


【体を循環させるエネルギーとしての陽】


太陽が昇り辺りが温かくなると自然界の生き物は活発に動き出します。

これは太陽の熱を介して身体の生命活動を促進しているからだと言えます。

例えば、夜の脈拍と昼間の脈拍とを比べてみて下さい。健康な人であれば昼間の脈拍は多く、ついでに言えば血圧も高くなります。身体活動が盛んになっている現れですね。

このように昼間というのは、生理的な意味で人間にとって”動く”時間帯なんです。


逆に昼間であっても身体が動かしにくいという人は、自然界の動きについてこれていないという事で、その人自身の身体にその影響が反映されない原因があるという事を示唆します。

いわゆるこれが病が起こるメカニズムです。


現代では、24時間のコンビニがあったり、夜勤、夏場なのに寒い所での作業をする機会があり、自然の動きが人体に反映しにくい場面が数多くあります。こういったことで体調を崩す人は昔に比べて多くなっているように思えます。


【精神活動を促す陽】


この太陽の熱は、身体だけでなく精神の活動にも大きく影響を与えています。

気鬱を治したい人には特に朝日を浴びることをオススメしています。

気鬱の人の身体は、手足が冷たくなったり、食欲が出なかったり、気持ちが上がらなかったりする症状がほぼ共通して出てくるのですが、これは身体の陰陽のバランスが崩れて陰の性質が優勢になっているからなんですね。

冷たい・下がる・止まる・静か・内向きといった陰の性質に傾いているという事です。


そこで太陽の光を浴びることで、温かい・昇る・動く・活発・外向きなどの陽の性質を人体に反映させることができるんですね。

日中に太陽の日を浴びると脈拍や呼吸数、それに伴う代謝(神経伝達物質・ホルモン・酵素など含む)が促進されます。


逆に太陽を浴びないでいると人間の生命活動は衰退し死に向かって行きます。

このことからも人間は、陽の性質にで活動しているという事が言えます。


東洋医学では、太陽の光を”陽気”といって陽の性質があるエネルギー体であると認識しています。人間の生命活動もこの陽気によって行われていると定義づけられています。

厳密に言えば、太陽の熱から生まれた陽気と胃腸のエネルギー生産で生まれた人体の陽気で人間は活動しています。いずれまた胃腸の働きのところで説明します。


身体の”陰”の働き

【身体の回復をはかる陰】


回復をするというのは、「動く」ことの反対の「止まる」ことが必要です。

人間はずっと動いて活動するわけにもいかないので夜に「睡眠」といったエネルギーを回復させる手段を取ります。

「睡眠」は、横になり、じっと留まり、意識を休眠させる行為です。

陰とは、冷たい・下がる・静か・内向きといった概念の総称でしたから、「睡眠」は

身体に陰の性質が働いているという事です。


なぜ夜に睡眠を摂って身体の回復をする習慣を身に着けるのかというと、回復の効率が圧倒的に良いからなんです。

陽を象徴する昼間とは異なり、夜は陰を象徴する時間と空間に包まれています。

夜になれば、暗く、気温が下がり、脈拍も遅くなり、血圧も下がります。なので身体の活動も消極的になります。

夜に睡眠を摂るという事は、自然界の摂理に従って身体を休息させるということです。

このことが夜に睡眠を摂ることの効率性と重要性を意味しています。


【精神活動を鎮静化させる陰】


皆さん感じたことがあるかもしれませんが、気分が落ち着くお店は、照明の明るさが少し暗めにしてあるんですよね。そういったように暗さというのは、精神的に落ち着く性質があります。

また、秋の涼しさの中の紅葉・冬の寒さの中の雪を思い浮かべると心に静けさを感じます。こういった涼しいとか寒いといった温度も心の動きにリンクし陰の性質を引き立ててくれるわけです。


なので心が萎えて疲れている時には、身体を冷やさない様にしてください。心にも温度は作用します。温めることで心も温和になってきます。

反対にイライラして落ち着かず身体がカッカする時は、「頭を冷やせ」という言葉がある通り、イライラによって発生した熱を逃がしてあげると心も落ち着きを取り戻しやすくなります。


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